シチズン時計マニュファクチャリングでは、各分野における独自の技術を駆使し、腕時計ムーブメントの部品から完成時計に至るまでの一貫生産を行っております。
その創意工夫豊かなモノづくりにより、高度な生産性とお客様に信頼される高品質を実現しています。
世界有数のマニュファクチュールとして、これからも常に革新的なモノづくりに挑戦していきます。
シチズンの腕時計駆動装置(ムーブメント)はミクロンオーダーの精密部品で構成されています。世界で数社しか製造できない機械式腕時計のひげぜんまいや、切削・プレス・射出成形・回路実装・表面処理等の固有技術を駆使した各種微細部品を、徹底したQCD管理のもと、日本国内にて一貫した自社生産を行っております。また、これらの精密加工に必要な金型・治工具なども国内自社生産としているほか、自社製造設備も多岐にわたり活用し、ほかにマネのできない製造技術とモノづくり力を武器としています。
腕時計の心臓部であるムーブメントの組立方式には、大きく分けて手組立と自動組立があります。部品点数が多く難易度の高い高級品腕時計は、主に社内マイスターによる手組立で生産されています。マイスターとは、高精度かつ付加価値の高い技を有し、社内マイスター制度で認定された熟練技能士のことです。その一方、量産型のムーブメントは徹底的に効率化された自社生産ラインで、1秒に約1個の割合で組み立てられています。合理化・効率化を意識し、つねに改善を進めながら、高品質で、シチズンブランドに恥じない製品づくりを進めています。近年は手組立と自動組立を融合させた半自動ラインも稼働し、少量・多品種モデルにも対応しています。
腕時計の顔となる文字板、針、ケースなどの外装部品。当社では、それぞれの分野のモノづくりの歴史を礎に、ひとつひとつの部品の特異技術を構築し商品化をすすめ、その技術を絶え間なく進化させています。とりわけチタニウム材料の外装に、独自の表面硬化技術「デュラテクト」を施した完成時計は、ほかには見られない硬さと輝きを備え、世界でも高く評価されています。
当社では高級品腕時計をはじめとして、ソーラー、電波、GPS、機械式など、シチズンブランドの歴史を彩るさまざまな腕時計を組み立てています。自社で製造、組み立てたムーブメントに文字板や針、ケースなどの外装部品を組み付けて完成品となります。組立工程には、ライン生産やセル生産、マイスターによる一人組立などがあります。中級品腕時計はセル方式により、自社開発の半自動装置を使い、組立作業を行っています。高級品腕時計は、ひとつひとつ丹念に仕上げていきます。時計製造の最終工程で、モノづくり技能集団の自負と誇りを持ちながら、日々の組立作業に取り組んでいます。