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品質もスピードも妥協しない、「技能五輪」で鍛えた技術力

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飯田製品課で組立・製品化に携わるKさんは、高校の園芸クリエイト科を卒業した、入社4年目。技術や職業技能を競う国際大会である技能五輪に出場し、銀賞を獲得したのちに現場に復帰し、現在は高級時計の外装組み立てを担う彼女に、仕事に対する想いを聞きました。

1年目

入社。製品課へ配属

2年目

2年目の秋からは、技術や職業技能を競う国際大会である技能五輪の出場のため、時計学校で訓練を実施

3年目

技能五輪1回目の出場。この際は惜しくも入賞を逃す

4年目〜現在

技能五輪2回目の出場、銀賞を獲得。12月に現場に復帰

入社1年目から製品課での経験を積み、技能五輪を目指しました。3年目に初めて技能五輪に挑戦しましたが入賞を逃したKさん。その悔しさをバネにしてさらに努力を重ね、4年目には銀賞を受賞しました。困難を乗り越え、努力を続ける姿勢が印象的です。

Q :

現在の業務は?

A :

高級時計の外装組み立て

時計の顔となる外装部の組み立てをしています。「針付け」はその名の通り、時計の針を付ける作業。「ガラス打ち」は正面のガラスをはめ込む作業です。シチズンの高級時計は、職人が一つひとつ手で組み立てているんですよ。

Q :

志望理由は?

A :

テレビで時計の組み立てを見たことがあったから

小さい頃から手芸が好きで、高校では花や野菜を育てていました。シチズンについては、前にテレビで時計を組み立てる様子を見たことがあって。家から近いし、私もやってみようかなと思って、第1希望で入社しました。

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時計が並ぶガラスケースの前で笑顔を見せるKさんは、時計組み立ての仕事に憧れ、今はその道でプロフェッショナルとしての技を磨いています。

Q :

職場の雰囲気は?

A :

仕事がきれいで速い先輩たちに囲まれている

集中力を高めるために席はそれぞれ離れていますが、相談しやすい雰囲気です。女性が多く、みなさん仕事がきれいで本当に速い...。黄綬褒章を受けた「スーパーマイスター」である大先輩もすぐ前の席にいます。

Q :

仕事のなかで特に好きなことは?

A :

ガラス打ちが好き

ガラスを打つ作業が特に好きです。流れとしては、針を付けた状態の文字板とムーブメントをケースに入れ、てこの原理でガラスをはめ込んでいくというもの。ホコリなど一切なく、きれいに仕上がると「よしよし!」と嬉しくなります。

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精密な作業に真剣に取り組むプロフェッショナルそのものです。

8:10 出社、朝礼、午前の作業開始

その日にどれだけのものを作るのか確認し、作業に取りかかります

10:10 午前の10分間休憩

集中力を切らさないために、休憩時間があります。休憩時間を取ってから、引き続き作業を行います

12:30 ランチ

休憩所で同僚と昼食をとります

13:10 午後の仕事開始

作業の続きに取りかかります

15:20 午後の10分間休憩

午前と同様に休憩時間を取ってから、引き続き作業を行います

17:10 勤務終了

今日の仕事は終わりです!

作業の合間に集中力を維持するための休憩を取り入れつつ、午前・午後ともに手際よく仕事を進めている姿が印象的です。チームメンバーとのコミュニケーションを大切にしながらも、集中力を途切れさせず、効率的に作業を進める姿勢には、プロフェッショナルとしての意識が感じられます。

とことん練習を重ねた「技能五輪」

Q :

これまで働いてきて、一番大変だったことは?

A :

技能五輪にチャレンジ

「技能五輪」という大会にチャレンジしたときです。23歳以下が出場できるものづくりの大会で、競技種目は「時計修理」。飯田殿岡工場の代表として、2年連続選出してもらいました。普段の業務とは内容が少し違ったので、1年目は覚えるだけで精一杯でした。頑張って挑みましたが入賞には届かず、すごく悔しい思いをしたことを鮮明に覚えています。2年目はその悔しさをバネに、人一倍練習をして、銀賞を受賞することができました!練習に集中できる環境が整っていることがありがたく、時計に関する知識も増え、スキルアップできました。

Q :

受賞できた要因は?

A :

とことん練習を重ねたこと

徹底的にやりたい方なので、1年目は「時間点」を取るのに苦戦しました。「品質点」は取れたものの、両方揃わないと高得点にはなりません。周囲から力の抜きどころをアドバイスしてもらっても、品質へのこだわりは譲ることはできず、2年目は作業の丁寧さをキープしながらスピードを上げられるように、とことん練習を重ねました。

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技能五輪で培ったスキルを駆使し、精密な作業を正確にこなすその姿から、時計づくりに対する強い情熱と責任感が感じられます。

Q :

大切にしている仕事道具を教えてください

A :

時計の針付け用「ピンセット」と「針押さえ」

時計の針をつかむ「ピンセット」と針付けに使う「針押さえ」は、技能五輪に出場していたときのものをずっと使っています。上手くいかないことがあると、練習を重ねた日々を思い出し「また頑張ろう」という気持ちにさせてくれる、大切な道具です。 針付けは、基本的に時、分、秒という順番で付けていきます。小さな穴が空いている針押さえで時針と分針を。秒針は、穴が空いていない平らな針押さえで、少しだけ力を入れてギュッと押し込むように付けていくんです。押し込み具合が浅過ぎるとガラス面に当たってしまうし、深過ぎると針同士が擦れてしまうので、力加減が難しくて。軸部分にある小さな段差を目印に、「ゲージ」というものさしのような道具を使って、双眼鏡で何度も確認しながら仕上げていきます。また、製品ごとに「12:00」を指すように針付けするもの、「12:01」を指すようにするものなど微妙な違いがあるので、いつも緊張しながら作業しています。

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繊細な針付け作業を支える大切な道具たち。時計は「12:00」を正確に指し示す。その緊張感とこだわりが、この工具から伝わります。

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組立・製品化

組立・製品化は、腕時計の部品を高い精度で組み立て、最終的には腕時計を完成させる仕事です。技能を必要とする組み立て工程と厳しい品質検査をクリアした製品が出荷されます。

Key Responsibilities:

  • 腕時計の製造過程で部品や完成品の品質を確認し、製品が高い基準を満たしていることを保証する仕事です。不良品の防止や設備のメンテナンスを通じて、信頼性と生産効率を支える重要な役割を担います。

組立・製品化

製造

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